古いピアノでも新品以上に蘇るレストア修理製作(レストレーション)
アップライトピアノのレストア修理の例 その2
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ヤマハU2Cです。木目の綺麗なピアノです。
まずは横に寝かせて分解します。
鍵盤の載る棚板も外します。
ペダルの付いている部分(底板)も外します。
弦をゆるめてプレッシャーバーを外します。
弦を外します。
電動工具でチューニングピンを外しています。
フレームを外します。チェーンブロックで吊り上げます。
響板のニスを剥がしています。
フレームをサビ取りなど掃除してから金粉塗装をします。
響板の割れを埋木して修理します。
響板割れ修理。響板と同じスプルース材をニカワで貼りこんでいます。
響板の厚みを整え表面をサンドペーパーで均します。
響板にニス塗料を塗ります。ドイツ製のアルコール系ニスです。
ニスが乾くまで養生します。
鍵盤表面材の張替え。
フレームをピアノ本体に慎重に取り付けます。フレームとピアノ本体に隙間があってはいけません。
駒との高さを合わせるため何度も載せては外し調整しています。
フレームが取り付いたらドイツ製のピアノ弦を張ります。
チューニングピンはドイツ製高級品を使用。
弦を張るのには高度な技術が求められます。
低音弦を張っています。ドイツ・デーゲン社銅線を使用した特製低音弦です。
鍵盤やハンマーが無いので弦をはじいて調律をします。
鍵盤表面材を貼り替えます。白鍵は高級アクリル材。
ドイツから取り寄せたレンナー社製ハンマーヘッド。
ピアノに取り付けるためには穴あけなど正確な作業が求められます。
ハンマーシャンクは叩いて音を聞いてどの音域に使うか選びニカワでハンマーヘッドに接着します。
棚板を取り付けアクションを組み付ける準備をします。
別で作業しておいた鍵盤が載るキーフレームを取り付けます。
アクション部品(ハンマーバット)を取り付けます。
鍵盤を仮に取り付けアクションの寸法を確認調整します。
鍵盤の高さ、深さとアクションの作動寸法は密接な関係にあります。これが崩れると弾きにくいタッチになります。
寸法が決まればハンマーを取り付けます。この一連の作業は量産メーカーではなかなかできないことです。
ハンマーは音色を考慮してニカワで接着されます。
ニカワは電熱鍋で加熱しながらの作業です。
ハンマーが取り付いたらダンパーを取り付けます。
寸法を調整しながらのダンパー接着には最高の技術を求められます。
アクションが組みあがりました。ピカピカの新品です!!。
鍵盤の重さを調整するため鉛のおもりを鍵盤木部に仕込みます。
基準の分銅で鍵盤の重さ、動きを見ながら鉛を埋めていきます。
整音作業(フェルト整形)。ハンマーフェルトの弾力の調整。新しいハンマーを使えるようにするための重要な儀式です。
整音作業(針刺し)。ハンマーフェルトの弾力の調整。新しいハンマーを使えるようにするための重要な儀式です。
上記のような一連の組み立て調整作業ののち調律、整調、整音を繰り返してレストアピアノが完成です。
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