ヤマハU2Cのレストア(ご注文主:名古屋市昭和区 M様)  2003年5月20日完成

このピアノは湿気の多いところに長年ありました。

修理前 分解
これから修理を始めます。木目の綺麗なピアノです。 ピアノを寝かして分解します。


棚板分解 底板
棚板(鍵盤の載る台)を外して 底板(ペダル機構のある部分)も外します。ねじなどは錆び付いていました。


弦ゆるめる ピン
古い弦をゆるめて外します。プレッシャバーも外します。 弦が外れたチューニングピン。修理では弦やチューニングピンは新品を使用します。


ピン外す フレーム外す
チューニングピンを電動工具で外します。左回りで抜けてきます 。 鋳鉄フレームをねじを外した後吊り上げて外します。外す前にフレームと駒の高さを測定しておきます。


金粉塗装 響板
外したフレームは錆落としなどいろいろな処置を施した後金粉塗装します。 響板が現れました。この後古いニスをはがして湿気を取るため放置します。


umeki umeki2
響板のひび割れを埋め木して修正します。まずは埋木に合わせた溝堀。 膠で接着して埋木をします。


medome nisu
埋木が終わったらかんなやサンドペーパーをかけて厚みを調整した後ニス塗りの準備をします。これは目止めが終わったところ。 ニスを薄く塗ります。


youzyo key
ニスを塗ったらほこりがつかないようビニールシートで養生します。 汚れた白鍵鍵盤を張り替えます。右ははがしたところ、左が新しいアクリルを貼った鍵盤。


f_nose f_2
フレームをピアノに載せます。 傷が付かないように慎重に。


stringing string_2
弦を張ります。ドイツ・レスロー社製弦 楽しい?張弦作業


str_pin str_bass
チューニングピンはドイツ・ビーネ社製 低音弦も張ります。


str_sokoita key
弦を張り終えたら底板を取り付けてピアノを起こします。 鍵盤ブシングクロスの張替


hammer bore
ドイツ・アベル社製ハンマー シャンクを取り付ける穴あけをします。この精度が音色に影響します。


shank tanaita
ハンマーにシャンク棒を膠で植え込みます。 ピアノに棚板を取り付けます。


osa tana_key
棚板の上に鍵盤の載る「おさ」をセットします。金属のピンは予め磨いてあります。 鍵盤をセットして位置、高さを調整します。


key batt
アクションを組み立てます。これはハンマーバットの取付。上部の穴にシャンク棒が植わります。


hammer_gru gru
ハンマーをアクションに仮に取り付けていきます。 膠でシャンクをバットに接着します。右の鍋で膠を煮ています。


ham_gru damper
シャンクが接着された様子 次はダンパーの組立です。予め用意したダンパーフェルト(ダンパーヘッド)を取り付けていきます。


damp_bass kansei
バスダンパーフェルトの接着。 部品の取付は終わりました。このあと整調、整音、調律を繰り返します。


umeki omosa
鍵盤の重さを調整するために鉛の埋め換えをします。古い鉛を抜いた穴に埋木をしているところ。 重さを調整します。


kannsei
この後ケースを組み立てて完成です。


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(社)日本ピアノ調律師協会会員
ピアノ調律師 片桐  健