過去の主なレストアの記録


2003年12月25日納品

ヤマハG5のレストア(ご注文主:名古屋市緑区 I様)


製造番号10万台の古いG5です。よい材料で丁寧に作られているのできちんと直せば非常によいピアノになります。
ケースはウレタン塗料で全塗装しました。工房オリジナルの特殊な塗装仕様です。
g5 key parts
修理前。運送会社の倉庫にて 修理前のアクション。使い込まれています。 修理前の鍵盤 ドイツから届いたアクションパーツ。これはレンナー製ウィペン。
gen_atsu genatsu bunkai bunkai
弦の駒に対する高さ(弦圧)を測定します 弦圧の測定 古い弦をはずします すべての弦を取り去りました
pin neji frame frame
電気ドリルを使って古いチューニングピンを抜き去ります。 フレームを止めているねじをはずします。これらのねじは再メッキされます。 フレームをピアノから下ろします。チェーンブロックを使用していますが、すべて一人での作業のため安全には注意を払っています。 無事おろせました。作業用の台車に載せます。
soundboard nisu
響板が現れました。ニスが変質してさらに埃が積もっています。 古いニスをシンナーで溶かして取り除きます。
komapin sander
古いしんちゅうの駒ピンを抜きます。交換する駒ピンはドイツ製の鉄のものになります。 響板をサンダーがけして薄く削ります。
nisu frame
ニスを塗って養生します。 フレームに金粉塗装をしました。
key key
鍵盤バランスブッシングクロスの張り替え 鍵盤フロントブッシングクロスの張り替え
key key
鍵盤アクリルの張り替え(レンナー製アクリル) 黒鍵を黒檀に張り替え(レンナー製黒檀)
koma koma
フレームに対して高い駒を削ります。 駒をそぎ落とす。
komapin flame
新しいドイツ製の駒ピンを入れます。材質がよいので音色に艶がでます。 駒関係ができあがったらフレームを載せてねじ止めします。
flame string
フェルトや真鍮の弦枕などをセットして弦を張る準備をします。 張弦。チューニングピンはドイツ・ビーネ社製。弦はドイツ・レスロー社製。レストアではこの組み合わせは欠かせません。
bass string
低音弦の張弦。巻線はドイツ・デーゲン社製銅線使用。力強いのびのある低音がでます。 弦が張れたらざっと調律してピッチを上げます。
hammer niedle
ハンマー穴あけ準備。まずフェルトを一皮むきます。 そして針入れ。第1整音といいます。
bore action
ハンマーの穴あけ。 レストア修理ではいろいろなパーツを使用しますが今回は非常に信頼性のあるレンナー製のアクションを採用しています。スタインウェイフルコンサートグランドのタッチに近いものをというご注文主のご希望で旧ヤマハのシングルスプリングからダブルスプリングのウィペンに交換。
action action
レンナー製ウィペンの取り付け。アクションを止めるねじもドイツ製の良いものに交換しています。 レンナー製ハンマーシャンクの取り付け。古いヤマハは木製レールなので音色の点で有利です。アルミレールはだめです。
hammer damper
穴あけしたハンマーをシャンクに膠で接着していきます。 レンナー製ダンパーフェルトを切断してダンパーヘッドに接着します。後ろ側のみ。
seicho damper
アクションの組立が終われば整調に入ります。 ダンパーヘッドの装着。上がりや掛かりを調整します。
damper kansei
ダンパーフェルトを貼ります。弦にあわせてから前側を張り込むのです。 整調、製音、調律と何度も繰り返して完成です。
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(社)日本ピアノ調律師協会会員
ピアノ調律師 片桐  健